2024年11月発売予定の「ドラゴンクエストIII」リメイク版で、従来の「男」「女」といった性別表記が廃止され、SNS上で賛否が巻き起こっています。
この性別廃止の背景には、多様な性のあり方を尊重するための配慮がある一方、長年のファンには馴染みのイメージが崩れることへの不安も。
性別廃止を巡る意見の分かれについて掘り下げていきます
堀井雄二氏の発言がきっかけで論争が激化、国際的な注目を集める
新作ドラクエでの性別廃止に関する議論が一層注目されるきっかけとなったのは、シリーズの生みの親である堀井雄二氏が東京ゲームショウで発言した内容です。
彼は対談の中で「男女でいったい誰が文句を言うんだろう」と述べ、この発言がSNS上で大きく拡散されました。
マスク氏は、ドラクエシリーズの生みの親でゲームデザイナーの堀井雄二氏と元週刊少年ジャンプ編集長の鳥嶋和彦氏が対談し、リメーク版での変更に苦言を呈した英語字幕付きの動画を転載した海外のニュースサイトをリポスト。「This is insane(これは非常識だ)」と感想を添えた。
https://www.sankei.com/article/20241002-2GROBNJ7KBHATDLXRCZAQMQHTU
イーロンマスク氏のこの発言により一気にこの問題が国際的に認知されたようです
この国際的な反響は、ドラクエシリーズが持つ影響力の大きさを示すと同時に、ゲーム業界におけるジェンダーと多様性に対する意識が世界的に高まっていることを示唆しています。
堀井氏の発言をきっかけに、今後のゲーム制作においてもジェンダーや多様性の観点からの配慮が求められるようになるかもしれません。
ドラクエ新作に性別廃止が導入される背景とは?
来月14日発売予定の「ドラゴンクエストIII そして伝説へ…」のリメイク版で、キャラクターの性別選択が廃止されることが発表され、SNS上で大きな話題を呼んでいます。
この変更により、従来の「男」「女」といった表記は消え、「ルックスA」「ルックスB」という性別を超えた選択が導入されることに。
ゲーム内のキャラクター性格も、性別ごとの固定属性が無くなり、すべてのキャラクターが同じ性格特性を持つように設定される見込みです。
近年、性別やジェンダー表現の多様性が広がる中で、ドラクエシリーズもこのトレンドに沿う形で変化を取り入れましたが、ファンの間では賛否が分かれています。
賛成派:多様な性のあり方に対応する進化を歓迎
ドラクエ新作での性別廃止に賛成するユーザーからは、
といった意見が多く見られます。
特に、LGBTQ+コミュニティやその支持者からは、二元論的な性別表記を無くすことで、様々な性のあり方が尊重されるようになるとの声も多く上がっています。
性的マイノリティーを支援する団体「fair」代表理事の松岡宗嗣氏は、
と話しています。
さらに、近年のゲーム業界全体で多様性の観点が重視されるようになり、ポケットモンスターやファイナルファンタジーシリーズでも性別表記が削除される例が増えています。
このような流れにより、ゲームを通じて多様なジェンダーの存在が広く認識されることに意義を感じる人々も多くいます。
反対派:原作のイメージが崩れると懸念
一方で、長年のドラクエファンからは、性別廃止に対する反対の声も上がっています。
1988年のファミリーコンピュータ版「ドラゴンクエストIII」のオリジナル作品に強い思い入れを持つファンも多く、性別によるキャラクター特性や外見の違いが失われることに不満を感じる人も少なくありません。
といった意見がSNSでも見受けられます。
特に、性別によって設定されていた「むっつりスケベ」や「セクシーギャル」といった独自の性格があったことに愛着を持っていたファンにとっては、この変更が大きな失望をもたらしています。
ゲーム業界のジェンダー表現の未来とドラクエ
ドラクエに限らず、性別表記を廃止する動きは近年のゲーム業界で拡大しています。
ポリコレ(ポリティカル・コレクトネス)意識が浸透する中、キャラクターの選択肢を増やし、様々な性のあり方を表現する試みが進められています。
ゲームはプレイヤーに没入感を与え、自分の分身を作り上げる要素が強いため、多様なプレイヤー層に配慮したジェンダー選択のあり方がこれからも議論の対象となるでしょう。
まとめ:あなたはどう考える?
新作ドラクエにおける性別廃止の取り組みは、現代の多様な性のあり方に対応する重要な変化であると同時に、従来のファンにとってはゲームの本質的な楽しさを変えてしまう可能性もあります。
新しい世代のユーザーにとってはジェンダーにとらわれない自由なキャラクター作りが魅力的である一方、長年のファンには従来の魅力を損なうリスクを懸念する声が根強いです。
あなたはこの変化をどう受け止めますか?ドラクエ新作に期待する意見や不安をぜひシェアしてください。